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副甲状腺機能亢進症

副甲状腺機能亢進症とは 慈恵医大外科での治療と成績

副甲状腺機能亢進症の特徴

副甲状腺という臓器は通常甲状腺の両側に2個ずつ計4個存在します。その役割は副甲状腺ホルモン(PTH)と呼ばれる物質を分泌します。PTHは全身の骨に働き、一部破壊し骨中のカルシウムを血液中にいれる働きをしています。つまり血液のカルシウム濃度を上昇させる作用があります。このカルシウムの調整をしている副甲状腺に腫瘍や腫脹ができるとPTHの産成、分泌が増加し、調整が効かなくなることがあります。このような状態を副甲状腺機能亢進症と言います。この状態では骨の破壊が増大し、骨粗しょう症や、骨折の危険性が生じます。また血中カルシウムが高くなりすぎるため、胃潰瘍、膵炎、筋肉の痙攣等を起こすこともあり、また最悪の場合は不整脈などが多発し、心停止などの可能性も生ずることとなります。身体の代償機能が働き、腎臓からカルシウムの排泄を増加させ、その結果、腎結石、尿管結石、膵臓、筋肉などのカルシウム沈着などが発生します。この様なケースでは腫瘍や腫脹を外科的に摘出する必要があります。

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診察

血液検査で、PTH、カルシウムを測定することと、超音波検査で副甲状腺の腫脹が認められることで診断がつきます。またMIBIシンチグラムという放射線同位元素を使用した検査でも、機能亢進を起こした副甲状腺腫瘍や腫脹を発見することも行なわれています。

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治療

投薬や点滴で一時的に抑えることは可能ですが、副甲状腺腫瘍の場合は手術が治療法として第一選択とされています。手術は機能亢進を起こした副甲状腺腫瘍(腺腫)を摘出する副甲状腺腺腫摘出術が行なわれます。診断にも使用されているMIBIシンチグラムという放射線同位元素を手術前に患者様に投与し、手術中ガイガーカウンターによるナビゲーションで、迅速に機能亢進を起こした副甲状腺腺腫を見つけ出し、確実に摘出する方法が選択されることもあります。