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胆管癌

胆管癌とは 慈恵医大外科での治療と成績

胆管癌とは

胆管は、肝臓で造られた胆汁を十二指腸まで運ぶ通路です。胆汁は主に脂肪成分の消化吸収を助ける働きがあります。

肝臓内の胆管を肝内胆管、肝臓外の胆管を肝外胆管と呼びます。この肝外胆管の上皮から発生する悪性腫瘍を「胆管がん」と呼びます。

肝外胆管は便宜的に肝門部,上部,中部,下部の4つに分けます。

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原因

詳細は不明です。加齢あるいは膵管胆管合流異常症、先天性胆道拡張症という病気は、胆管がんの発生に関与しているとされています。これらの病気では膵液が胆管内に逆流しやすくなるため、胆管がんが発生すると考えられています。


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症状

早期の胆管がんは無症状であることは決して珍しくありません。

進行すると以下の症状が生じることがあります。

(1)黄疸
進行胆管がんになると、胆管内が閉塞し胆汁が流れなくなります。流れなくなった胆汁はうっ滞して血管内に入り、この胆汁内に含まれるビリルビンという黄色い色素のために、皮膚や白目の部分が黄色くなります。これを閉塞性黄疸といいます。
(2)尿濃染
血液中のビリルビン濃度が高くなると、ビリルビンが尿中に排泄されるようになり、尿の色が茶色っぽく濃くなります。
(3)白色便
閉塞性黄疸の結果、胆汁が腸内に流れなくなると便が白っぽくなります。
(4)発熱
閉塞性黄疸ではうっ滞した胆汁に細菌感染することがあり、そのために発熱や悪寒が起こることがあります。この状態を胆管炎と呼びます。
(5)かゆみ
胆汁が血管内に逆流すると、ビリルビンと一緒に胆汁酸という物質が流れ出し、そのため皮膚にかゆみが起こることがあります。
(6)痛み
進行胆管がんでは、みぞおちから右わき腹にかけて、また背中の中央に鈍い痛みを起こすことがあります。
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検査方法

(1)超音波検査
胆管がんでは閉塞性黄疸が起こることが多いので、 胆管の拡張の有無を調べるのに適しており、胆管の閉塞部を推測することができます。
(2)CT(コンピュータ断層撮影)、MRI (磁気共鳴画像)
胆管の拡張程度や、腫瘍の存在部位を調べることができます。また造影剤を使うことによって、腫瘍がどの程度周囲の臓器に浸潤しているか、リンパ節、肝臓に転移しているか否かなどが判断できます。
(3)胆道造影
胆管を直接映し出してがんの存在部位や広がりを見たり、胆汁内の細胞の検査を行うことができ、腫瘍の確定診断に有用な検査です。
経皮経肝胆道造影(PTC)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)の2つの方法があります。
  1. 経皮経肝胆道造影(PTC)
    がんのために胆汁の流れをせき止められ、太くなった上流の胆管に直接針を刺し、造影剤を注入する方法です。
  2. 内視鏡的逆行性胆管膵管造影法(ERCP)
    ファイバースコープを口から十二指腸まで挿入し、胆管と膵管の出口である十二指腸乳頭から細いチュー ブを入れ、造影剤を注入して胆管や膵管の形を調べる方法です。
  3. PTC、ERCP 検査に続き、黄疸の治療として流れの止まった胆汁を体外に導出する措置(ドレナージと呼びます)を施行します。
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治療法の詳細は『慈恵医大外科での治療と成績』をご覧下さい。