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研究

臨床研究

  1. 術前に患者のCT画像から3Dモデルを高次元医用画像工学研究所の協力を得て作成しVirtual reality surgical simulatorを使用することにより、手術時間、出血量、合併症への影響および若手医師教育への有用性を検討しています。
  2. 術者にかかるストレスを血中Adrenaline、Noradrenaline、Dopamine、ACTHやCortisolを測定し定量化することにより腹腔鏡と開腹手術で比較し、腹腔鏡手術トレーニングに応用していきます。
  3. 大腸癌化学療法に関して引き続き他施設共同試験に参加し、本邦からのevidence創出に努めています。また腫瘍血液内科と共同してoriginal regimenを検討・開始しております。
  4. 個々の症例を詳細に記録したデータベース(化学療法、手術症例、肝転移症例等)を整理・完成させ、より様々な視点からの多変量解析を開始します。
  5. Stationary 3D-manometoryを用いた肛門機能検査を開始し、肛門疾患のみならず術後機能障害も含めた総合的な治療に取り組んでいきます。

基礎研究

  1. プロテオミクスを用いた消化器癌(大腸、食道、胃、膵、肝臓癌)における新規癌関連タンパク質の同定に関して、泌尿器科との共同研究として準備中です。癌部及び粘膜における組織を採取し、タンパク質の発現を網羅的に解析することで腫瘍マーカーや治療標的となるうるタンパク質を同定することを目標としています。
  2. 直腸癌術後の縫合不全のメカニズムを解析するために、動物の腸管を用いて器械吻合を行い、耐圧強度やleak pointの解析、device failureの頻度などについて検討します。
  3. これまでに保存してきた大腸癌凍結検体からDNAを抽出し、コピー数多型(CNV:Copy Number Variation)と再発・予後との関係を解析します。従来のヒトゲノム研究では、“塩基配列”に焦点を当ててきました。しかし個人によってはゲノム上の遺伝子が1つのみ、もしくは3つ以上存在する例が多数見つかり、ある特定の遺伝子の数自体に個人差(コピー数多型)があることが判明しています。このコピー数多型の現象がみられる遺伝子では、細胞内の遺伝子発現量が大きく変化するため、遺伝子機能に影響すると考えられています。
  4. 大腸癌手術検体からcDNAライブラリーを作成し、本学生化学教室(吉田清嗣教授)との共同研究で大腸癌の進展・増殖に関与すると考えられる細胞内シグナル分子の発現解析を行います。その第一歩として細胞周期制御やc-Jun/c-Mycのリン酸化に関与しているDYRK2の解析を開始します。また構築したcDNAライブラリーと臨床データベースを活用し、今後の基礎研究の基盤を整えていきます。