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慢性解離性大動脈瘤

慢性解離性大動脈瘤とは 慈恵医大外科での治療と成績

慢性解離性大動脈瘤とは?

急性B型大動脈解離を発症した後に、慢性期に偽腔が拡大した状態をいいます。破裂や臓器虚血を伴わない急性B型大動脈解離に対する厳密な血圧管理を中心とした保存療法の成績は良好ですが、その多くが慢性期に瘤径拡大を伴い(偽腔の瘤化)、破裂を回避するために手術治療を必要とすることがあります。

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定義

動脈壁は外膜・中膜・内膜の三層構造を呈していますが、その大動脈壁が中膜のレベルで二層に剥離して、本来の大動脈腔(真腔:true lumen)以外に、壁内に生じた新たな腔=“偽腔:false lumen”を持つものを「大動脈解離:aortic dissection」と称しています。その状態で径が拡張して突出(嚢状拡張=限局型解離)や全周の拡張(紡錘状拡張=広汎型解離)を来たした場合、「解離性大動脈瘤」と呼んでいます。多くは新たに壁内に生じた偽腔が拡張します。

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どんな症状があるの?

胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、腹部大動脈瘤と同様にほとんどが無症状です。
胸部大動脈瘤参照

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治療方針は?

通常の胸腹部大動脈瘤と同様に、最大短径(真腔+偽腔)60mm以上を手術適応としています。但し、瘤径が60mmに満たない場合でも、瘤の形態・患者の体格・患者背景等を加味して早期に手術に踏み切ることもあります。手術適応に満たない場合は、半年毎にCT撮影をおこない、経過を観察します。当科では破裂リスクの高いB型慢性解離性大動脈瘤に対して、ステントグラフトによる血管内治療を積極的に取り組んでいます。

治療法の詳細は『慈恵医大外科での治療と成績』をご覧下さい

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(2015年12月19日更新)