操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

学問の 静かに雪の 降るは好き
2026.02.28

随感随筆

ある日、新潟大学脳研究所に勤務する親友からLINEで一通のメッセージと写真が送られてきました。

学問の 静かに雪の 降るは好き

とてつもなく寒そうです・・・

この俳句は元新潟大学教授の中田瑞穂先生が詠まれたものです。
中田先生は第48回日本外科学会定期学術集会(1948年)の会頭を務められ、「日本脳外科の父」とも言われる脳神経外科学のレジェンドですが、同時にプロの俳人でもいらっしゃいました。

窓の外に深々と雪が降り積もる中、研究室で学問に勤しむ姿を描いた句なのでしょうが、とても美しい響きを感じます。

中田先生の代表的な句で、新潟大学脳研究所の正面玄関前には句碑が建立されています。

もう一つ、外科医の心に響く名句があります。


刻々と 手術は進む 深雪かな


外の世界では雪が降り積もり、音も景色も静かに雪に包まれていく。
その一方で、手術室では術者の意識が術野に集中し、一つ一つの手技が確実に進んでいく。

手術室に流れる凛とした空気までもが、静かに伝わってくる句です。

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