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胸腹部大動脈瘤とは? 定義・分類 どんな症状があるの? 症状がないのにどうやって発見されるの?
血管外科 – 胸腹部大動脈瘤 – 胸腹部大動脈瘤とは

胸腹部大動脈瘤とは?

 胸の大動脈がこぶ状に拡大する病気です。できる場所によって上行大動脈瘤、弓部大動脈瘤、下行大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤などに分かれます。胸腹部大動脈瘤はその拡がった範囲によって分類されます。また、形態によって紡錘状、嚢状に分けられます。原因は動脈硬化による血管の劣化がおもな原因ですが、感染、外傷などにより起こることもあります。

定義・分類

 動脈瘤は胸部下行大動脈から横隔膜を超えて腹部大動脈に進展し、腹部分枝動脈を巻き込むものをいいます。一般的に大動脈瘤の存在する場所によって、下記のタイプに分類します(Crawford分類、下図)。手術侵襲および手術方法は、以下の動脈瘤タイプによってそれぞれ異なります。

どんな症状があるの?

 胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤と同様にほとんどが無症状です。(胸部大動脈瘤参照)

症状がないのにどうやって発見されるの?

 大半は検診の際や他の病気で病院にかかった際の胸部レントゲンやCTスキャンで偶然発見されることが多いのです。CTスキャンは動脈瘤の発見に極めて有効です。