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教授挨拶

大木 隆生 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座
Chairman(統括責任者) / 血管・小児外科

大木 隆生 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座 統括責任者の大木隆生です。私は血管外科を専門にしております。

私たちは日本でも数少ないソフト・ハードの両面で機能する大講座制を採用しており、医局員は総勢約300名に迫る大所帯です。この日本有数の医局員数により、明るく活気ある雰囲気が生まれ、それが当科の最大の特徴となっています。

私たちは日頃から専門性の高い医療を提供しておりますが、この大講座制のメリットにより複数の異なる臓器の外科治療が必要な患者様にも臨機応変に対応することが可能です。専門分野として、上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科、呼吸器外科、乳腺・甲状腺・内分泌外科、血管外科、小児外科の7診療部があります。約40の関連病院も含めた年間手術件数は約18,000件に及び、専門分野によっては本邦一の症例数を誇る診療部や、いくつもの本邦初の手術を施行した診療部もあります。個々の患者様の治療方針は基本的には各診療部ごとにカンファレンス等を通して検討しておりますが、最終的には全診療部合同のカンファレンスで承認する形で運営しております。

慈恵医大外科学講座の行動理念は、第一に確かな技術と経験に裏打ちされた安全性の高い医療を提供することです。さらに、最新のテクノロジーを駆使し他施設で手術不能と判断された患者様の救命にも積極的に挑んでいます。そして極力低侵襲な手術を行うことで患者様の早期社会復帰が実現するように心がけています。また、アットホームな雰囲気を通して、患者様やご家族に慈恵医大の外科で治療を受けて良かったと感じていただけるよう、スタッフ一同努力しております。

学会の開催、研究活動、レジデント・研修医・医学生への教育にも注力しております。前述したとおり当科は大講座制をとっていますが、研究と教育面では4分野に分け(組織図参照)、消化管外科分野を衛藤謙教授が、肝胆膵外科分野を池上徹教授が、呼吸器・乳腺・内分泌外科分野を大塚崇教授が、血管・小児外科分野を私、大木隆生が担当しています。私たちは「トキメキと安らぎのある村社会」をスローガンに、スタッフ自身の気持ちが充実していなければ最善の医療を施す事はできないという考えに基づき、スタッフ同士の絆と友愛を基本とするゲマインシャフト型社会を基盤としています。こうした求心力の高い組織を作ることでスタッフそれぞれの幸福度がアップするのみならず、損得勘定抜きのパワーが生じます。

このホームページで私たちの医療に対する想いやその実際を理解していただければ幸いです。

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衛藤 謙 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座
消化管外科

衛藤 謙 分野担当教授

(掲載準備中)

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池上 徹 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座
肝胆膵外科

池上 徹 分野担当教授

肝胆膵外科分野は、腹部の中心に位置する重要実質臓器である肝臓、膵臓、胆道の外科治療を専門とする分野です。対象とする疾患治療としては原発性および転移性肝癌、膵癌、胆道癌などの悪性疾患に対する切除術のほか、肝不全に対する肝移植や、慢性膵炎や胆石症などの含む良性疾患に対する外科治療も対象としています。実質臓器を対象としているため、複雑な解剖を立体構造として理解した上て行う手術が大いことが特徴です。開腹や開胸といった従来のアプローチはもちろんですが、近年は多くの肝切除や膵切除を腹腔鏡によるアプローチで行っています。また、肝胆膵外科における外科治療は、血行再建術を含む肝胆膵切除術や肝移植や、周術期呼吸循環管理、外科感染症および栄養代謝管理、移植後免疫抑制療法、緩和医療など幅広い関連治療を含みます。

肝胆膵外科分野では、多様な人材に対してそれぞれの特製を生かせる多くの学びの機会を提供し、「心を尽くした教育」を実践することを第一に考えています。その過程では、消化器外科専門医および肝胆膵外科高度技能医、さらには内視鏡外科学会技術認定医、消化器病学会専門医など内科系専門医などを含め幅広く資格を取得できるよう、必須となる学会発表や論文作成を含めて体系的な指導を行っています。若手のさらなるステップアップのために、大学院での基礎研究や海外施設への留学なども励行しています。我々は、外科教育に於いては、確固たる知識と技術とともにバランス感覚にも優れた消化器外科医を育成することは勿論ですが、彼らが幸せを実感できることが最も重要であると考えています。

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大塚 崇 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座
呼吸器・乳腺・内分泌外科

大塚 崇 分野担当教授

東京慈恵会医科大学外科学講座のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。私は呼吸器外科、乳腺・内分泌外科講座を担当する大塚崇と申します。慈恵医大外科学講座の特徴を以下に述べさせていただきます。

紹介医の先生方へ 慈恵医大外科の臨床力

  1. 低侵襲手術
    慈恵医大外科では低侵襲手術に積極的に取り組んでいます。内視鏡、胸腔鏡、ロボットを用いた低侵襲手術で国内トップレベルの早期退院、早期社会復帰を実現しています。
  2. 進行癌に対する手術
    他院で手術不可能といわれた進行癌や大きい腫瘍の患者さんに対しても、条件がそろえば人工心肺やECMOを用いて手術を行っています。
  3. 併存疾患のある患者さんへの治療
    併存疾患があっても慈恵医大の他科との連携により安全に手術を受けて頂くことが可能です。
  4. 目に見える継続するフォローアップ
    外科治療を行った後には、術後経過の詳細な報告を定期的にお送りします。紹介して頂いた後も患者さんと紹介医の先生に安心して頂ける診療を行っています。

是非とも患者さんのご紹介をよろしくお願い申し上げます。

慈恵医大外科への入局を考えている皆さんへ

  1. 機能している大講座制
    慈恵医大外科の特徴として300人の医局員からなる「機能している大講座制」があります。診療部を寄せ集めた形だけの大講座ではなく、一丸かつアットホームな雰囲気の講座を形成しています。各専門診療科間の交流は多く、それは臨床、研修、研究での全ての方面でworkしています。若手外科医は、全ての臓器、多くの疾患を扱い、幅広い知識、技能を得ることが出来ます。また多くの外科医とのつながりを得ることが出来ます。
  2. 豊富で多彩な病院と症例
    首都圏を中心に4大学付属病院と関連病院を有し、各々高いレベルで診療、研究を行っています。それぞれの得意分野があり、多彩な症例の勉強ができます。
  3. 研究と学位取得
    学位希望者の多くが学位を取得しています。豊富な症例を基盤とした臨床研究、基礎研究を外科学講座の研究室、また基礎研究室とのコラボレーションを行っています。国内の研究施設との共同研究も多く行っています。
  4. 留学
    海外への研究留学、臨床留学、国内多施設への留学を積極的にサポートしています。多くの若手が希望通りの留学先を見つけています。

多様、多彩な人材により、外科を通じて日本、世界に貢献、発信していく外科学講座です。外科医として目指すこと、夢中になれることがきっと見つかります。

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