キャビンの窓から2026・前編
2026.01.01
帰省のため、元日の朝から羽田空港に出発。
電車は驚くほど空いており、車内は年始とは思えない静けさに包まれていました。


JR蒲田駅から京急蒲田駅まで徒歩で移動。
蒲田というと、どうしても特定の知人の顔が思い浮かんでしまうのは、外科学講座スタッフの“あるある”でしょうか。
さておき、蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ「蒲蒲線」は総事業費1,250億円規模で構想が進んでいるようですが、商店街を眺めながら二駅の間を歩く時間にも、捨てがたい味わいがあります。

10分ほどで京急蒲田駅に到着。


羽田空港第1ターミナルに到着。

快晴の空のもと、飛行機たちが新春の日差しを受けて輝いていました。

上着を脱ぐ必要があるなど、保安検査場でのチェックは以前よりだいぶ厳しくなりましたよね。それでも検査全体の流れは迅速になったように感じます。

第1ターミナルの制限エリアには「花の楽園」と名付けられた屋内庭園があり、ちょっとした癒しの空間になっています。


青森行きは雪のため欠航となっていました。元日から、なかなか厳しい天候ですね。

今回の搭乗機はボーイング787-8。日本の航空会社でエアバスA350を保有しているのはJALのみということもあり、JALはA350を前面に押し出している印象がありますが、実は機材数としてはボーイング787のほうが多く運用されています。

元日に移動する方はそれなりに多いもので、全291席が満席での運航となっていました。

着席すると、個人用モニターは既に大阪モード。


搭乗は順調に進み、ほぼ定刻通りにゲートを離れました。

北風運用で、離陸滑走路はR-WAY05。羽田空港にはあらかじめ定められた地上走行経路があり、Route 5を使用して滑走路へと向かいました。

G-TWYと交差したのち、格納庫エリアの前を通過します。R-WAY 16Rのエンド付近で左に曲がり、連絡橋付近でR-TWYに合流します。

その後はS-TWAYに入り、S-1、D-1を経由してR-WAY 05にLine up。

航空の世界ではアルファベットを明確に区別するためにフォネティックコードを使用します。Sは「Sierra(シエラ)」、Dは「Delta(デルタ)」など。
私たちの世界でも例えば「断端B」と「断端D」の違いを聴き取りにくいと感じることがあり、医療界にも適用したらよいのではとも思いますが、Bのフォネティックコードは「Bravo(ブラボー)」で、「断端ブラボー」って言葉を発するのもなかなか微妙でしょうか。
さらに言えばEが「Echo(エコー)」、Xが「X-ray(エックスレイ)」と、医療で頻用される用語がそのまま入り込んでいるのも、ちょっと厄介ですね。
一般の方は、そもそもどの滑走路を使用するのかすらも気にならないものだと思います。
私は同じ滑走路に向かうとしても、どちらに機首を向けてプッシュバックするか、どの誘導路を通るか、どのBranchから進入するかまで注目しています。離陸するまでの間も、頭の中はフルスロットルなのです。

Boeing787は独特なエンジン音を奏でながら、軽やかに離陸しました。

当初の巡航高度は24,000フィートでしたが、揺れの影響か、知多半島付近で22,000フィートへと降下しました。個人用モニターで高度がリアルタイムで共有されるのは、ありがたいものです。

伊勢志摩を左手に眺めつつ、伊丹空港への降下進入が始まりました。


スピードブレーキが展開され、機体は一気に高度を下げていきます。

伊丹空港への進入形式は定番中の定番、ILS 32Lでした。まさしく安定のILS 32L。
MIDOHというウェイポイントから計器着陸装置の電波に乗り、3度のパスで降下していきます。MIDOHは近畿自動車道の東大阪南IC付近に設定されており、左の機窓から「あべのハルカス」が左やや前方に見えるあたりで通過します。

MIDOHは「ミドウ」と発音。由来は言わずもがなですね。

航空ファンの聖地、千里川土手を通過。

定刻通りに到着しました。

降機後に機体を振り返ると、無事に目的地まで運んでくれたことへの感謝が胸に満ちてきます。


東京とは対照的に、関西の空には雲が広がっていました。



大阪モノレールと阪急を乗り継ぎ、まずは梅田まで移動。


10面9線を擁する、日本最大規模の頭端式プラットホーム。いつ訪れても壮観です。


梅田からは大阪メトロ御堂筋線で難波まで移動。

外国人観光客の姿も多く、年始の道頓堀は人の熱気で賑わっていました。

