肝内胆管癌(胆管細胞癌)の治療
胆管細胞癌は腺癌で、胃癌や大腸癌と似た発育をします。このため、治療法としては、切除が基本となります。肝障害がないことが多いため、肝細胞癌より肝切除量の制限が少ないですが、腫瘍が大きいことが多く、進展様式が多彩なため、それらを考慮した切除が必要になります。例えば、肝細胞癌と異なりリンパ節に転移しやすいなどの特徴があり、所属するリンパ節を「郭清」といって、一緒に取り除く手術を行います。切除できない場合は、抗癌剤の肝動脈内への投与などが行われます。
当科における治療成績
肝細胞癌に比較すると、その症例数は少なく、ここ2004年から2017年で切除可能であった症例は36例で5年生存率は55.6%と全国データを上回る結果です。リンパ節の転移の有無が、予後を大きく左右します。
(2018年11月14日更新)