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治療の特色と成績 当科での成績
血管外科 – 腎動脈狭窄症 – 治療の特色と成績

治療の特色と成績

 以前は全身麻酔でお腹を切って、狭窄の原因となっているプラーク(コレステロールなどの沈着物)を除去するかバイパスをするのが標準的な治療法(外科治療)でしたが、近年はもっぱら血管内治療(カテーテル治療)が行われています。

 血管内治療とは、局所麻酔下に脚の付け根あるいは手から細いカテーテルを挿入し、バルーンやステント(金属製の筒)を用いて狭くなった部位を「切らずに拡げる」治療法です。切らないため、入院期間は短く,痛みもなく、回復も速やかです。
しかし、腎動脈が狭窄している患者すべてが治療適応となるわけではないため、十分に適応を考えなければいけません。

左腎動脈起始部に狭窄を認める(矢印)

局所麻酔で血管内よりステント留置

ステント留置後、狭窄は改善し血流が回復


当科での成績

当科での過去13年間(2006年7月~2019年12月)の成績を示します。

腎動脈狭窄症に対して血管内治療を行った症例:189例、208枝

手術成功率:207(99.5%)

周術期死亡:0

周術期透析導入:0