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内臓動脈瘤とは? どんな動脈にできるの? どんな症状があるの? 内臓動脈瘤を指摘されたら?
血管外科 – 内臓動脈瘤 – 内臓動脈瘤とは

内臓動脈瘤とは?

 内臓動脈瘤とは、脾臓、肝臓、腎臓、腸管など腹部内臓臓器へ繋がる動脈(例:脾動脈、肝動脈、腎動脈、腸間膜動脈など)が膨らみ、瘤状になることを指します。瘤が破裂に至ると腹痛などの症状が出現し、最悪の場合出血に伴い死に至る可能性のある怖い病気です。当科ではこれら内臓動脈瘤の破裂予防や、破裂に至った内臓動脈瘤に対して診察・治療を行なっております。

どんな動脈にできるの?

 あらゆる内臓動脈に瘤ができる可能性があります。当院では、腹腔動脈(胃十二指腸動脈、膵十二指腸動脈)、脾動脈、上・下腸間膜動脈、肝動脈、腎動脈などに対する治療経験があります。

図:腹腔動脈領域の内臓動脈瘤

どんな症状があるの?

 基本的に無症状です。近年は画像診断技術の進歩により、検診や他疾患の検査中に偶発的にCTや腹部超音波などから発見されることが多くなっています。動脈瘤径が大きくなったり、破裂に至ったりした場合には腹痛が出現します。さらに体内で大量出血をきたした場合には、意識消失や最悪の場合死に至ることもあります。

内臓動脈瘤を指摘されたら?

 前述のように画像診断技術が向上したことにより、近年内臓動脈瘤が指摘される頻度が増加しております。内臓動脈瘤は非常に稀であり、診察や治療を行なっている医療機関も限られております。内臓動脈瘤が見つかった場合には専門の医師の診察を受ける必要がありますが、当院では2007年より内臓動脈瘤の治療を行なっており、開腹手術のみならず血管内治療の経験も豊富であり、患者さんや内臓動脈瘤に対して最適な手術方法を提供することが可能です。