操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

新型コロナワクチン接種(米国からの報告)
2021.02.27

随感随筆

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う未曾有の事態の中、この状況を打開すべく一縷の望みとして、新型コロナウイルスに対するワクチン接種が日本でも医療従事者を対象として始まりました。

私は外科学講座の医局員として現在米国で研究をしておりまして、日本の方々よりも一足先にワクチンを接種しました。

新型コロナウイルスに対するワクチンはmRNAワクチンという新しいタイプのワクチンであり(注)、これまでに人類に用いられてきた歴史は浅いため、不安に感じていらっしゃる方が多いと思います。現に私の周りの医師や研究者たちには、同様の理由で、始めはこのワクチンを懐疑的に見ている方もいました。しかしワクチンの臨床試験の良好な結果と、このワクチンへの理解が深まるとともに、このワクチンの安全性と効果への期待のため、私の周りの日本人医師の多くはワクチンに対して前向きに捉えるようになり、最終的に大部分の方は接種しました。ワクチン接種後、発熱や悪寒が翌日にあった方もいたようですが、重篤な副反応が生じている方はいませんでした。私自身、2度のワクチンを接種し終わり、接種部位の痛みのみで、他に副反応はありませんでした。もちろんこれは、あくまで一個人の経験でございます。

最後に、新型コロナウイルスのワクチン接種への理解を深めるための一助として、首相官邸の特設サイト、厚生労働省のホームページ、「こびナビ」をご紹介させていただきます。

首相官邸 新型コロナワクチンについて
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
厚生労働省 新型コロナワクチンについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html
こびナビ
https://covnavi.jp/

注:米国で現在供給されているワクチンは、モデルナ社とファイザー・ビオンテック社のワクチンで、いずれもmRNAワクチンです。日本への供給を計画している他の会社のワクチンは必ずしもmRNAワクチンとは限りません。本記事では、mRNAワクチンのみの話をしております。

ワクチン接種会場

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