操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

Thank you Max!
2021.10.18

鉄道

JR東日本のオール2階建て新幹線、E4系Maxが10月1日に引退しました。

2階席からの眺望は素晴らしく、2編成を連結した16両編成の定員は1634人と、高速鉄道の車両としては世界最大を誇りました。私も学生時代に大変お世話になった車体であり、引退の報には一抹の寂しさを禁じ得ません。
特に2012年に東北新幹線の運用から離脱して以来は上越新幹線の専属車両として活躍し、まさに新潟県民の皆様の足といっても過言ではない存在だったと思います。それを象徴するように、2016年にはご当地アイドルのNGT48が「Maxとき315号」という楽曲をリリースしています。

E4系Max(旧塗装)・新潟駅にて
1階席の様子
号車番号が電光掲示なのもMaxならでは
側面のデザインには新潟県の鳥「朱鷺」があしらわれた

皆様にとってMaxといえば「やまびこ」、「なすの」、「とき」、「たにがわ」のイメージが強いと思いますが、ごく一部の編成は長野新幹線(当時)への入線に対応しており、夏の多客期に臨時列車の「Maxあさま」として運用されていた時期がありました。満員では高崎~軽井沢間の急勾配を登れないという事情から、軽井沢発の上り限定とされていました。私も当時は軽井沢までわざわざ乗りに行ったものですが、写真はどこかに消えてしまいました。。
(*こちらのガタゴト日誌様のページで当時を思い起こせます。)

ちなみに北陸新幹線は電源周波数の切り替わりが複数個所に存在することや、軽井沢以北にも急勾配の区間があることから、特別な装備を搭載したE7系しか入線できない特殊な路線となっています。特に下り坂でスピードの出過ぎを防ぐ“抑速ブレーキ”という装置が非常に重要です。

私の個人的な考えですが、JR東日本の新幹線には200系→E2系→E5系というエース車両の系譜があり、E4系Maxは決して花形ではなかったと思います。それでも名・バイプレーヤーとして安全な高速輸送を支え続けた軌跡を、私たちは決して忘れることはないでしょう。
1997年12月に東北新幹線で営業運転を開始して以来、人々の思いを乗せて東日本の大地を駆け抜けた24年間。
Thank you Max!

未来はいつも 思ったよりも やさしくて
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