操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

栄光に満ちた者の陰で
2021.07.31

随感随筆

桑田佳祐さんの「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」

民放のオリンピック関連番組を見ていると、必ずと言ってよいほど耳にする曲。バックグラウンドで流れていると歌詞がよくわからないのですが、Youtubeでビデオを見て、とてもいい歌だなと思いました。

先日、ある都内の病院のコロナ集中治療病棟の先生と電話でやり取りする用事がありました。電話の向こうにはモニターや人工呼吸器のアラーム音が鳴り響いていて、まさに戦場の様相。切羽詰まった状況がこちらにも伝わってきて、電話の終わり際に感謝の気持ちをお伝えしました。明るい声で、「大丈夫です!頑張りますよ!」というお返事を頂戴し、「医者の鏡」という言葉の意味を思い知ったような気がしました。

オリンピックという華やかな舞台の陰で、黙々と自分の仕事に徹する方がいる。
まさにこの曲の歌詞が意味するところなのかなと、私は思います。

思えば仕事の行き帰り、酷暑の中で警備に従事する警察官の皆さんも、今回ばかりは本当にご苦労様ですと、いつも感謝していました。
数多くの困難を乗り越えた選手の皆さんの活躍には心からの敬意を表しつつ、縁の下の力持ちの存在にも、心を留めたいものです。

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