操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

エッセンシャルワーカー
2021.02.07

随感随筆

新型コロナウイルスの問題が国内で顕在化してからというもの、通信販売を利用する機会が非常に多くなりました。そんな中で強くなるのが、物流・輸送業に携わる方々への感謝の気持ちです。

かなり以前に関東地方が大雪に見舞われた際に、私は厚木市立病院に勤務していました。東名高速道路が通行止めになった影響で国道246号線に車両が流入。帰宅する途中、文字通り“数珠繋ぎ”になったトラックの列を見て、顧客からの注文通りに物資を輸送する運転手さんたちの苦労を垣間見たような思いでした。

国道246号線・厚木市立病院前(当時)

慌ただしい日常の中でこんなことを考える余裕はあまりないですが、医療は他業種の方々の仕事によって支えられているものですよね。病院を建設する方がいなければ、薬品やデバイスを輸送してくださる方がいなければ、発電・送電を保守する方がいなければetc、どんなに最先端な医療でも実践することは不可能です。
昨今は社会生活の維持に必要不可欠な仕事に従事している方々を「エッセンシャルワーカー」と呼ぶようになりましたが、改めて感謝の思いを持ちたいと思います。

その一方でイベント業や旅行業等に従事され、需要が激減したことにより苦しい状況に置かれている方々も、世の中が平穏でありさえすれば“エッセンシャル”な存在であると考えます。一刻も早く穏やかな日常が戻ることを、願わずにはいられません。

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