操縦席の窓から(一般公開用)
操縦席の窓から

感度と特異度のあいだに
2022.05.14

随感随筆

翌朝は早々にホテルを出て名古屋国際会議場へ。
あまりアクセスが良いとは言えず、行きは大事をとってタクシーで行きました。

名古屋国際会議場

初めて来ましたがなかなか立派な建物で、学術集会に参加しに来たかのような感覚になりました。

マンモグラフィの読影認定医は5年に1度更新の時期が訪れ、更新の際には試験を受ける必要があります。コロナ禍の特例措置として延長措置が取られたので私は約6年ぶりの受験となりますが、この試験はそこそこ難易度が高いです。(と、私は思っています・・・)
正常と異常がランダムに混ぜられた症例画像を見ながら、左右の乳房ごとに5段階のカテゴリーに分け、要精査か精査不要かを判定していきます。以前はシャウカステンにかけられた画像をぐるぐるまわりながらマークシートに記入するシステムでしたが、今はデジタル読影で個人ごとに診断用モニターが用意され、解答もPC上に入力していくシステムに切り替わりました。
合格ラインは「感度と特異度ともに80%以上」で、拾いすぎも拾わなすぎもNGとなっています。たったの80%と思われるかもしれませんが、誰がどう見ても要精査と判定できる「spiculaを伴う腫瘤」のような症例は非常に少なく、微妙な所見を拾って要精査に判定しないといけない症例が多いのが難しいところです。私たちのような乳腺外科医以外にも産婦人科の先生や健診を専門とする先生も多く受験されていますが、今回の試験の合格率は半分以下でした。

試験を終え、地下鉄と名鉄を乗り継いて名古屋駅へ向かいました。お昼ごろの市営地下鉄の運行本数は10分に1本で、やや少なめでしょうか。

名古屋駅の新幹線ホームから、あおなみ線の車両が見えました。

帰りの新幹線も空いていて快適。

昼食を食べ損ねて、新幹線スゴイカタイアイスで一息。

東京に戻りましてからはレジデント説明会に合流しました。大変多くの先生方に現地参加いただき、感謝しております。(オンライン参加の先生もありがとうございました!)

20時半ごろに全ての仕事を終え、先輩に教えていただいた金杉橋のお店で夕食を摂って帰宅しました。こういうイタリアン、3年ぶりのような気がします・・・

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