レジデント・先輩医師の声
スタッフの声

竹内 奈那

卒業年:2016年 出身大学:東京慈恵会医科大学 サブスペシャリティ:下部消化管外科

皆さん初めまして。下部消化管外科の竹内奈那と申します。

私は2016年に慈恵医大を卒業し、柏病院での初期臨床研修を経て、2018年から外科学講座で勤務しております。もともと内科志望だった私ですが、研修医1年目で一番最初に外科をローテーションし、先生方が何もできない私のことを優しく指導してくださったご縁で、いつしか自分にとって一番身近な存在が外科医となっていました。

最終的には他のマイナーの外科系診療科と悩んだ結果、「入るだけ入って、後のことは壁にぶつかってから考えよう」との思いに至り、外科学講座のお世話になることを決意しました。どの臓器を専門とするかは、診療科を選択した時点である程度限定されてしまうことが一般的だと思います。しかしながら慈恵医大外科学講座は大講座であり、サブスペシャリティとなる臓器の選択肢が多く、レジデント期間を通してゆっくり検討することが可能な点が、私にとっては一番の決め手となりました。研修医の期間に接した外科の先生方が医師としてのロールモデルであり、「この先生たちのようになりたい」と感じたことも、大きく影響しています。

外科は他の診療科と比較すると、体力的にもメンタル的にも“タフさ”が求められる診療科だと思いますし、今でも自分自身がスタッフの一員としてお役に立っているのか、自問自答を繰り返す日々です。辛いと思ったことが一度もなかったと言えば、それは嘘になってしまいますが、それでも外科学講座に入ったことを後悔したことは、一度もありません。

執刀可能な症例数は他の施設の外科レジデントと比較すると圧倒的に多く、他のレジデントとの間でバランスが取れるように調整してくださっているため、安心して修練に取り組むことができました。300名近い医局員が在籍する中、それぞれの先生方の個性も非常に多様性に富んでおり、どんな人にも居場所がありそうなことが、この医局の魅力だと思います。

研修医の先生方の進路選択に際しては、どの科に進もうがどの施設で修練しようが、正解も間違いもないと私は思っています。どんな道を選んでも悩みの種は尽きませんし、楽しいことも大変なことも、それなりにあると思います。まずは損得勘定抜きに、“この医局は楽しそう”、“手術をしたい”といったストレートな気持ちを大切にしてはいかがでしょうか。皆さんが外科学講座の扉を叩いてくださることを、切に願っております!

レジデント時代に 同期たちと